最近、「神ってる」、「神対応」などといった、「神」が付く言葉が流行しています。その中に「神待ち」という言葉があり、複数のテレビ番組で紹介されるなど、密かに話題になっています。では、その言葉の意味と話題になった理由について詳しく紹介していきます。

また、「神待ち」には、その言葉が話題になる社会的背景も深く存在していますので、神ブームや出会い系サイトを取り巻く様々な背景事情についても併せて説明します。

「神待ちとは」?その言葉の意味

「神待ちとは」ときいて、その意味がピンとくる人は多くありません。では、その言葉はどのような意味を持つのでしょうか。

言葉の意味は?

「神待ち」とは、そのまま「かみまち」と読みます。直訳すると、「救いの手を差し伸べてくれる人を待つ」という意味になりますが、実際には、「特に、家出した女性が自分を泊めてくれる男性をネット掲示板などで探している」ということを意味しています。

「神待ち」の背景

日本では、年間約16,000人の未成年の少年少女が家出をしていると言われ、その約半数が中高生の少女だという報告があります。

知り合いの家に泊まる場合もあるでしょうが、そういった拠り所のない少女たちは、神待ち掲示板と呼ばれるネット上の掲示板を利用して、泊まらせてくれる男性を探すのです。

広い意味では、コンサートが中止になって自宅に帰れない場合などもあるため、必ずしも家出に限定されるわけではありません。

「神」?とは

神待ち少女たちは、泊めてくれる人物を「神」または「泊め男」と呼びます。男性は、多くの場合、女性を泊める代わりに体の関係を求めることが多くなりますが、これが絶対条件ではありません。

「神待ち」が話題になった理由!神ブームとは?

「神待ち」が話題になったのは、その背景に神ブームがあります。「神ってる」、「神対応」といった神に関する流行語についてまとめていきます。

2016年のユーキャン新語・流行語大賞を受賞した「神ってる」

2016年のユーキャン新語・流行語大賞は、「保育園落ちた日本死ね」、「PPAP」、「ポケモンGO」、「ゲス不倫」などを抑え、「神ってる」が年間大賞を受賞しました。

2016年のプロ野球は、25年ぶりに広島東洋カープがリーグ優勝を遂げ、広島フィーバーに沸いた一年でした。

その2016年6月のオリックスとの連戦で、2試合連続のサヨナラ本塁打を放った鈴木誠也選手に対して、緒方孝市監督が発したのが、「神ってる」です。この「神ってる」が、神ブームの一翼を担ったことは紛れもない事実です。

「神対応」

神対応とは、主に企業のクレーム対応などについて、驚くほどの親切な対応をしたことに対して使われる表現です。

2017年5月には、全盲の少年が「リズム天国」という音楽ゲームをクリアし、任天堂に対して、感謝の手紙を送ったところ、すぐに任天堂からその少年宛に返事が届いたというツイートが話題になりました。

他にも、任天堂はゲーム機の修理対応などで、いくつかの神話的な伝説を作っており、企業の対応力としてはトップクラスです。任天堂に端を発した「神対応」は、テレビ番組でもたびたび特集されるほどの人気になっています。

隠語として使われ始めた「神待ち」

「神待ち」という言葉は、「神ってる」や「神対応」とは異なる性格を持っています。実は、ネット上の出会い系サイトの中の隠語から生まれたという歴史があります。その背景文化について説明していきます。

出会い系サイトで生まれてきた隠語という文化

ネット上の出会い系サイトを使う場合、サイト内で見慣れない言葉(=隠語)が使われていることを目にする場合も非常に多くなります。出会い系サイトの中で、出会いを求めるときに、このような隠語がごく頻繁に使用されています。

禁止ワードは多岐にわたりますが、主に援助交際などの犯罪に関わる出会いを防止するために設定されたものです。そこで、「¥交」、「円公」、「穂別」、「ほこみ」、「諭吉」、「サポート」などの隠語が新たにネット上で広まるようになりました。

いたちごっこの世界ですが、こういった用語も、またすぐに禁止ワードに設定され、その禁止ワードを回避するために、さらなる隠語が生まれてくるという、日本語の奥深さを象徴しているような事柄です。実は、「神待ち」というのも、こういった出会い系サイトから生まれてきた隠語という性格を持っています、

「神待ち」という出会いとは?

「神待ち」は、複数のテレビ番組でその言葉の意味と実態が紹介されることになりました。そして、その「神待ち」というのは一気に広まることになります。

「神待ち」というのは、「神様」を待っているということですが、ここでいう「神様」というのは、キリストでもなく、ブッダでもなく、自分を助けてくれる人、ということになります。

ほとんどの日本人は信仰心がなく、困っている女性を助けてくれる男性のことを、いとも簡単に「神様」と呼ぶようになったのが、ネット上のこの隠語のはじまりといわれています。

関連記事